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透水性舗装


透水性舗装とは、
歩道などで施工される舗装の種類の一つです。
どのような特徴があるか、ご紹介させて頂きます。

特徴

水を通しやすくする構造で雨水を舗装面に溜めず、地下に浸水させる事で水溜まりを少なくする目的とした舗装の種類の一つです。
通常のアスファルト舗装の場合表面の大部分は、密粒度アスファルトが使用されてます。
透水性舗装では開粒度アスファルトと言う種類が使用されて通常のアスファルトより空隙率の大きなアスファルトです。
舗装表面が粗くなって水が溜まらないため、すべり止めを目的とした舗装として車道に使用されたり、歩道の舗装に使用されます。
また、舗装の空隙間が交通車両が発するタイヤ発生音の抑制や騒音の吸収・拡散に役立てられる。

メリット

・水溜まりが発生しにくいので、歩行者への水跳ねを抑制する。
・空隙が大きく蓄熱性が少なく、夏場は一般のアスファルト舗装よりも表面温度が低くなる特徴から、都心部のヒートアイランド現象の緩和になる。
・アスファルト間の空隙により走行音が分散されるため、騒音の軽減につながる
・荒い路面が維持され、すべり抵抗性が高い。
・雨水を地中に浸透させることで、排水路などの負荷を軽減することができる。
・路面に雨水が溜まらないので車両などが、スリップを防ぐ効果がある。

デメリット

・空隙が大きいので空隙内に、砂や泥が詰まりやすく透水機能が数年で低迷する。
・大型車両や重量車両が通行する事で、空隙がつぶれ、透水機能が低迷する。
・雨水が直接地下に浸透するので地盤の軟弱化しやすい。

施工方法

フィルター層の砂を投入し敷き均し転圧します。
(フィルター層の砂はシルトや粘土を含まないもので、透水性を有したものを使用します。)
フィルター層をしっかりと転圧した後に路盤材料を敷き均し転圧します。
その後、開粒度アスファルトを舗設します。
(一般のアスファルトを舗設する場合はアスファルト乳剤を散布しますが、透水性舗装の場合はアスファルト乳剤を散布しない)
開粒度アスファルトは固まるのが早いので舗設はスピードが求められます。
簡単ではありますが、このような手順で施工をしていきます。

まとめ

透水性舗装はメリットが非常に多い舗装にはなります。
デメリットは耐久性やランニングコストやメンテナンスなどの手間がありますが、
家の外構工事の選択肢の一つに加えても良いのではないでしょうか。
また、インターロッキングも透水性舗装に分類されます。
インターロッキングについては他の記事で書いてますので、そちらをご覧ください。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。