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土木工事で使われる締固め機械


土木工事で活躍する締固めに使用される機械は大きく分けて搭乗式とハンドガイド式の2種類分類されます。
その他にも、静的荷重(輪荷重・自重)・動的荷重(振動)・衝撃的荷重(突固め)でも分類されます。

ハンドガイド式転圧機械

ランマ・タンパ(バイブロ)
特性
上部に搭載されているエンジンを始動しエンジンの爆発力で本体を上下に動かし落下時の衝撃で30cmから50cmの厚みの転圧を行える締固め機械です。
使用箇所
局部的な締固めや狭い場所での作業に適している。
砕石やズリ(山土)や舗装(アスファルト)など広い種類の土質で使用できます。

プレート
特性
上部に搭載されているエンジンを始動し本体下部のプレート(鉄板)を振動させ転圧場所の表面を均等に締め固める機械で自走します。
使用箇所
局部的な締固めや狭い場所での作業に適している。
砂や砂利やアスファルトなどに含まれる空気を押し出し表面の仕上げによく使用されます。

ハンドガイドローラ
特性
前後に鉄輪が付いていて振動し、自重が500kgから900kgが一般的で自走します。
使用箇所
大型の締固め機械が入らない狭い所や、構造物の埋め戻しに使用されます。


搭乗式

ロードローラ・マカダムローラ
特性
三輪車形式で、前輪1個、後輪2個の駆動輪の機械
自重が6tから16tが一般的です。

使用箇所
アスファルト舗装や砂利・砕石の締固めなどに使用される。
平坦な仕上げに用いられます。

タイヤローラ
特性
ゴム製のタイヤが前輪3個、後輪4個の駆動輪の機械
自重が3t~10tが一般的です。
使用箇所
砕石、粘性土、アスファルト舗装の表面仕上げなどに使用されます。

コンバインドローラ
特性
前輪に鉄輪があり、後輪にゴム製のタイヤが組み合わさっている機械です。
重量は2.5tから4tが一般的です。
振動機能も搭載されています。
使用箇所
一般的にアスファルトの転圧に使われます。

まとめ

転圧機械にも、色々と種類があり、構造物の埋め戻しや盛土工事、舗装工事など
幅広く活躍しています。
搭乗式の締固め機械を運転するには、「ローラー締固め用」という資格が必要になります。
上記に記載した以外にも、まだ種類はありますが今回はこの辺で失礼します。

余談

中世から近代に入ると道路整備の必要性からロードローラーが使用されるようになった。当時の道路は馬車用の道で、ロードローラーも馬が牽引していた。
歴史的には長く、17世紀後半からスチームローラーが発明されてからもかなり近代まで使用されていました。