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現場監督の業務について


土木工事の現場監督の業務とは
どのような仕事をしているか、どのような資格が必要になるか、
出来るだけわかりやすく書いていきます。

現場監督の業務とは

土木工事における現場監督の業務は、
大きく分けて「工程管理・品質管理・安全管理・原価管理」に分けられます。

工程管理とは

工事を工事期間内に円滑に行っていくスケジュールの管理事です。
例えば、道路の排水路(可変側溝)の工事の場合
① 排水路設置場所の掘削を行う
② 基礎材料を敷く・型枠組立後生コンクリート打設する(砕石と基礎コンクリート)
③ 基礎コンクリートの養生(コンクリートが固くなるまで)
④ 基礎コンクリートの型枠を外します
⑤ 可変側溝の設置(据え付け)
⑥ インバートコンクリート打設(雨水が流れる場所)
⑦ コンクリート蓋又はグレーチング(鉄製の網のような形状の物)蓋の設置
⑧ 埋戻し
このように排水路(可変側溝)を設置するのにも多くの工程があります
排水路設置以外の工種がある場合などは、その他の工種と作業が重複しないようになどの管理や。
工事現場では、複数の業者が同時に作業する事が多くあるので、A社の作業ヤード(作業している場所)を横断してB社が資材の搬入をしなくてはならないなどの調整を行います。

品質管理とは

工事現場では設計図面や仕様書があり、その設計図面や仕様書に記載されている品質を満たしているかチェックする事です。
品質管理は管理項目が物によって違います
例えば、二次製品(可変側溝)の場合、工事を始める前に二次製品製造している会社にパンフレット・材料承認(製造方法や・耐久強度・使用している材料・寸法など)
を発注者に提出します。
発注者が役所の場合は、工事を担当している方に承諾を頂いてから、二次製品
を発注します
現場に搬入された二次製品が規格を満たしているか現場でチェックを行います。
チェック方法としてパンフレットや材料承認に記載されている寸法が合っているか
破損(ひび割れ・欠け)がないかを確認を行い合格品のみ使用します。

安全管理とは

工事現場には色んな危険が潜んでいます
そんな工事現場で安全に作業を行う為に環境を整えたり、朝礼時に危険予知活動(KY活動)
を行い注意喚起(ヒヤリハット)をし、作業員の事故災害を未然に防ぐ為の作業です。
例えば、二次製品(可変側溝)の設置作業では、吊り金具(ワイヤー・金物)に破損・摩耗が無いかの点検・吊り荷の下部に入らない・重機の旋回範囲に入らない・二次製品の下部に手や足を入れないなど。
二次製品などは多くが重量物になるので、落下すると怪我だけでは済まず、死亡事故に繋がる事があるので、作業手順の確認などしっかりと説明し事故を未然に防ぐ事が安全管理になります。

原価管理とは

工事には予算が決まっています、その予算の中で適切に利益を生むこと
資材や人件費の算出し工事を進めるために行います。
原価管理を行わずに工事を進めると、不要な材料や不要な人件費が増え赤字になったりするので、目には見えないですが重要な業務の一つです。

まとめ

工程管理とは工期を守る
品質管理とは高品質なものを作る
安全管理とは事故災害を未然に防ぐ
原価管理とは会社の利益を確保する
その他にも、やらなくてはいけない業務も多々ありますが、代表的な業務が
この4大管理になります・
現場監督は現場や書類など行う業務は多いですが、働き甲斐のある仕事だと思っています。
作業員さんと力を合わせて無事故で高品質な工事を行えた時の達成感もあります。
より良い工事に出来るように私たちは日々努めています。